ゴミ屋敷片付け。疲弊する福祉の現場

2018/08/19

ゴミ屋敷化してるのにどうしろというのか?あるケースワーカーの苦悩

ネットのある記事です。
 
ゴミ屋敷の、認知症のゴミ収集癖のある方の支援をしていますが、はっきり言って、食事をどこで作ればいいんだ!ゴミで埋まっている!どこを掃除すればいいんだ!トイレもゴミで埋まり、バケツで排泄し、ゴミの上で寝ている方です。
高齢支援課も包括もケアマネも、なんとかゴミを片付ける方向でいるみたいで、下手の考え休むに似たりの会議をしてばっかです。
それで、私に「可能な限りの支援を。臨機応変に。健康状態を害さないように」というへんなケアプランのもと、毎日通っています。
そしたら、「酒とつまみの缶詰と魚肉ソーセージとか腐らないもんや弁当を買ってきてくれ」ということになってしまい、ゴミが
増える一方。
会議で、「ゴミをなんとかするまでヘルパーの支援をやめたらどうですか!」と切れたら、生保のワーカーが、「それはやめてほしい」というし、酒も機嫌を損ねるから買ってあげてほしいということです。
この人たちみんな市長か知事にチクってやろうかと思います。
私、極端でしょうかね。

以前、業者に掃除をお願いしたことがありました。
お金が全くないわけではないケースだったのでできたのかもしれませんが…。
認知症ではありませんでしたが収集癖のあるかたで、冷蔵庫には変色した生肉や、いつからあるのかわからない野菜が入っていたり、部屋中にご本人の趣味で集めたのであろうものが散乱していました。
業者に掃除を任せたあとも介入が必要な状況だったので、ヘルパーさんや関係者の方々にはきちんと状況を把握してもらい、なんとかお願いして関わってもらったことがあります。

テレビ番組で芸能人がゴミ屋敷を片付けるのをやってますよね。
明確な目標を立てて、本人自信も課題を自覚し、協力しながら片付けるという、とてもよくできている内容でした。
費用とマンパワーという、なかなか解決できない問題をテレビの企画だからこそ解決できたのでしょう。
その後の支援がどうなっているか気になるところではあります。

 


高齢者虐待防止学会や在宅医学会での登壇実績もあることから福祉関係者からの相談が絶えません、ケースワーカーもヘルパーもそれなりに直面してるんだと思われますが驚くほど知識がありません。

知識がないというより最初の段階の認識が間違ってることが多いです、まず「支援」というコトバの意味をよく考えるべきです、単純にコトバの綾かもしれませんが支援を「指導」に変えて考えればいいんではないでしょうか?

支援は一方通行のもので指導は意思の疎通、一方通行では疲弊しやがて壊れてしまいます、ゴミ屋敷やセルフネグレクト研究の第一人者の東邦大学教授の岸恵美子先生はやりすぎてはいけないと仰ってます。

これは支援ではなく指導であるべきとの考えに他なりません、一方通行の支援をするから「酒とつまみの缶詰と魚肉ソーセージとか腐らないもんや弁当を買ってきてくれ」と増長するのです。
  

 

安易に片付け業者を相見積させてはいけない

BtoG(企業と行政間)の取引においては相見積もりで業者選定をするというのが常識です。

建築関係でも運輸関係でもこれは常識です、ですがお片付けや特殊清掃業者を選ぶ場合はちょっと注意が必要です、ほとんどの行政関係の方はそのことを知りません、知らないというより無頓着です。

最終的には価格のみで決定するのがこの場合の取引ですがそれにはまず「品質」が同レベルであることが前提ということが分かっていません。

ただ片付け業者の場合は作業実績が見えませんのでレベルが同じかどうかは見えづらいのですがそれであればせめて基準を設けるべきです。

例えば建築関係であればかなり厳格な基準を満たさないと入札に参加する資格すらありません、それと同じように線引きをすればいいのです。

<行政などがお片付け業者を選定する場合の基準>

1.社会保険や雇用保険の適用事業所であること。
2.申告や納税を期日通り行ってること。
3.使用車両の任意保険や作業時の責任賠償保険に加入してること。
4.業務完了後廃棄物処理のマニフェストE票を発行すること。(廃棄物がある場合)


このあたりが実施されてるかどうかで振るいにかければいいのではないでしょうか?

なぜこのような記事を書いたのかと言いますと、まごのては法人化前の前身である「代行サービス孫の手」から通算して今年で10年になる会社です。
今までに行政機関からの相談を受け実施したことも何件もあります、今現在も毎月コンスタントに何らかのご依頼をいただくところもありますが、最近特に「質の悪い片付け業者」と競合させられることが増えてきました。

どう見たってまともな会社(事業主)ではないところと競合させられることが多くなりました、いったい何を基準に土俵に乗せてるのかまったくわかりません。

通常競合先を教えてくれることはありませんが上記のようにレベルは揃えてますか?と聞いて揃えてますと答えたところはほとんどないです。

行政機関ではありませんが地域包括支援センターや高齢者関係の機関もこのあたり無頓着です、東邦大学の岸教授もそのあたりの風潮を憂慮されていました。

本記事は何がなんでもまごのてにご依頼ください、という意味合いではありません、他社のことを貶める目的でもありません。
ただ不用意に決定したことが実は末端ではひじょうに不快な思いをさせることになりかねないですよという警鐘の意味合いで投稿しました。
 

福祉関係者が片付け業者を選ぶ際の根本的な間違い

ケアマネ、地域包括などからのお問合せを多数いただきますが成約実績という観点から紐解いてみます。

平成30年1月~9月福祉関係者からのお問合せ数117、現地調査数85に対し成立3!

この数字だけ見ればこちらの力量不足とも取れますが、次の数字をごらんください。

同じ期間、本人または家族親族からの相談件数89に対し成立78

いかがでしょう?福祉関係者の意識がどこに向いてるか如実に表れてると思いませんか?見てる方向が当人のためではないということです。
そして上記で書いた変な風習をトレースしてるだけ、彼らのやってることは仕事じゃない。

ある地域のケアマネさんが言い放った言葉。

「作業をお願いしたいと思いますが、料金をA社の見積りと合わせてください」バカです。


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